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入社後すぐに成田貿易物流輸入センターに配属された私は、先輩社員について、税関に申告書を提出したり、貨物検査を通じて商品の税番を確認するといった実務につきました。約3カ月間でしたが、お客様の大切な商品を預かっていることを実感できるいい機会でしたね。しかし、先輩の仕事の進め方がスマートだったので、大変さはよくわかっていませんでした。
その後、輸入申告書類の作成を担当することになり、単独で実務にあたるようになりましたが、このときに通関手続きの厳正さを思い知ることになりました。どんなに小さなミスでも、書類に不備があると税関の担当者から突き返されてしまうんですね。もちろん、あいまいな表記も一切許されず、商品の内容について税関担当者にしっかり説明できない場合なども、貨物がストップしてしまいます。貨物の輸出入は、本当に厳しく管理されているんだということを、身をもって知りました。
以降は、いかに正確に書類を作成するかに腐心しましたが、意識が変わったのが食品の輸入に携わったときのことです。加工食品の場合はその食品の成分表(それぞれの%)に加え製造工程表を提出しなければならず、じゃがいもやとうもろこしは遺伝子組み換えでないかどうかや、ゼラチンは何由来か?豚由来ならその豚はどこ産の豚かどうかまで調べなければいけません。もちろん残留農薬や放射線殺菌の有無、特定の添加物の有無なども調べます。人の体内に入り健康に影響を与えるものなのでそれだけ細かい監視体制があります。それまでの私は、いかにして税関から許可をもらうかを主眼においていましたが、これを機に通関手続きの厳正さの重要性を再認識し、いかに輸入業務を正しく行うかを意識するようになりました。
そんななか、私はある法人企業様の輸入商品を担当することになりました。定期的に入ってくる商品でしたが、その性質上、輸入のたびに警察官立ち会いのもとで通関手続きをとる必要がありました。ただし、警察官が立ち会えるのは週に一度だけ。少しでも内容確認の時間や手間を減らそうと思った私は、警察からの指導をもとに、写真付きの商品説明をインターネットで一つ一つ検索し、実績をリスト化して申告書類と併せて提出するようになりました。すると、税関の担当者から「この商品に問題がないことは、今までの実績やあなたの対応で十分確認できました。次回からは立ち会い検査は省略して結構です」といっていただけたんです。税関の方に、輸入をつかさどるパートナーとして認めていただけた気がして、とてもうれしく思いました。
こんな経験をもとに業務を見直してみると、改善点が見えるようになりました。手書きで作成していた申請書類をPCの表計算ソフトに落とし込んだり、定期的に同じ商品を輸入するお客様については、個別に税番を抜き出しておくなど、ちょっとした工夫で作業時間を短縮できるんですね。今後は、通関業務に関する習熟度を上げると共に、輸入業務全般に役立てられるシステム構築につなげられればと思っています。また、将来的には輸入実務や通関手続きの知識を活かして、営業職にも挑戦してみたいですね。

輸入通関課の税関班に配属され、最初の1カ月は先輩について通関手続きのイロハを学ぶ。その後、単独で仕事を担当するようになって初めて、税関の厳正さを知る。同年10月には合格率7%と言われる難関の通関士の試験を受けるが、おしくも不合格

輸入通関課の書類作成班で、通関書類作成を担当。日々の実務にもまれたことで、再度挑戦した資格試験に見事合格!

実務のなかで通関手続きの円滑化や書類作成の効率化などを実現。期待のホープとして頭角を現しつつある