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旧ヤマト運輸に入社した私は、営業所で宅急便の問い合わせ窓口やドライバーの運行管理を担当していました。ちょうど「時間帯お届けサービス」を導入したばかりの時期で、毎日が激務でした。追われるような毎日にまいってしまい、私は上司に辞表を出したんです。すると「仕事はこればかりじゃない」と説得されて、半年後に異動させてもらったんです。次の部署では、百貨店や企業をまわって荷物の発送業務を請け負うという営業の仕事を担当しました。私の提案によって効率化を実現できたお客様から「ありがとう」と声をかけていただき、やっと仕事の喜びを見出せたことが、今でも強く印象に残っています。
そして、次の異動で経験したのが、海外引越の関連業務です。私は営業企画として、さまざまな付帯サービスを考案していました。例えば、帰国引越を増やす為に、赴任先にいる間にリストから選んでいただいた品物を帰国引越日にタイミングよく、お住まいに届けるサービスでは、隣近所に配る『引越そば』を信州の業者とタイアップして、お届けして喜ばれました。ささいなことでも、久しぶりに日本に帰国して生活を始められるお客様の気持ちに立てば、自分のアイディアが実際にサービスとして確立するなど、大いに手ごたえを感じましたね。
また、この部署では代理店の開拓も担当しました。ヤマトの現地法人がない国や地域で、現地の運送業者と代理店契約を結び、海外ネットワークを拡充するという仕事です。もちろん、代理店は現地の配送業者ならどこでもいいというわけではありません。日本人が海外に赴任することを考えると、通関手続きがスムーズに行える実績のある会社や、日本語を話せるスタッフを常駐させている会社が望ましいんですね。海外出張も多く、英語で対応することもあり、仕事は大変でしたが、同時に、海外引越は自分でも成長に貢献できる余地がたくさんある事業だとも思いました。こうして、私は海外引越に全力を傾けようと心を固めることができたのです。
現在は、千葉海外生活支援センターでセンター長を務めていますが、さまざまな点で自分なりの工夫を凝らし自分の店を創造しています。『全員経営』をモットーにお客様が何を喜んでくれるかを所員全員で考え、それをタイムリーにお客様へ提供するようにしています。例えば、現地生活に不安を抱かれている奥様、お子様にはその土地の幼稚園、学校、病院などを紹介した生活情報を提供して他社との差別化を図ったり、社内では1カ月に一度業務改善の会議を開いて、部下から意見を出してもらっています。また、海外引越の場合、ドライバーが荷物を引き取りに伺うと、その場で通関手続きや海外生活に関する質問を受けることが多くあります。こうした質問にその場で答えることが、お客様からの信頼につながりますから、朝礼の時間を長めにとって、社員教育の場にしています。
優秀な部下は手元に置いておきたいというのが管理者の本音なのですが、本人から希望があれば、私はあえて異動の後押しをしています。私も、さまざまな仕事を経験させてもらったことで、道を見つけられましたから。部下も、それぞれが目標を見つけて精力的に働いてくれるようになった気がしています。私と同じように、多くを経験し、海外生活支援サービスに活路を見出してもらえればと思っているところです。

守口営業所で宅急便事業の窓口業務やドライバーの運行管理業務を担当。いきなりの激務に疲れ果てて、辞表を提出する。

上司に説得されて西大阪特販営業所に異動。法人企業担当の営業になる。荷物の発送業務を提案した顧客から感謝され、はじめて仕事の喜びを見出す。

国際事業本部に異動。営業企画として海外の代理店開発や海外引越・海運事業の新商品考案などに従事する。

グループ再編と海外引越の部署新設にともない、今後の国際物流を担うヤマトロジスティクスに転籍。